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2006年10月:GLI英国メンバー、中国訪問記

GLI理事のJim Baker氏、GLI英国事務局長・ウェブ管理者のLibby Brashaw氏、GLI顧問兼Track 2000 事務局長のTony Crocker氏の三名は、2006年10月、8日間に渡る中国訪問を行い、社会起業家の国際会議への参加、そして北京・上海のGLIネットワーカーや草の根NGO団体等との交流を実施してきた。以下、その様子を滞在日ごとに紹介していきたい。

●Social Innovation International Conference
<2006年10月16日、17日>
今回の中国訪問では、まず2006年10月16日、17日の二日間に渡り北京にて、The Social Innovation International Conferenceという社会起業家の国際会議に参加してきた。本会議は、ブリティッシュ・カウンシル中国、中央政治、経済研究センター(注:中国共産党のシンクタンク)、英国ヤング財団(Young Foundation)で開催されたものだ。
本会議では、中国、英国に加えて、ブラジル、チリ、デンマーク、インド、南アフリカなど、15カ国から、約120名の参加者を迎えており、彼らの生の声を聞く貴重な機会となった。講演者・参加者は、地元政府、学者、シンクタンク、メディア、民間企業関係者、財団や非営利団体など様々なバックグラウンドを持った人たちが集まっており、プログラム内容としても、グループ・ディスカッション、フィードバック・セッション、インフォーマルなネットワーキングの機会など様々な趣向が凝らされたものであった。

会議最終日の10月17日の晩には、GLIネットワーカーでもある趙翼(Zhao Yi)氏に会うこととなった。彼は大学を卒業し、今は、北京最大のティー・カンパニーにてオーガニック食品を担当するアシスタント・マネージャーとして勤めている。(※趙氏のストーリー「Courage and Persistence = Success」に関心のある方は、こちらのリンク先をご覧下さい( http://www.glinet.org/inspiredetail.asp?id=1530 ))

<10月18日>
GLIのパートナーでもあるNPO団体、「社区参与」の宋慶華(Song Qunghua) 氏との共催で、地元のNGOとGLIネットワーカーとの意見交換会が行われた。宋氏とは、2005年10月の英国視察以来の再会となった。

<10月19日>
この日は、GLIの協力のもと立ち上げられたワーキング・グループの円卓会議へ参加してきた。この社会起業家とコミュニティ再生に関するワーキング・グループ第3回目の会合は、北京社会科学研究院の副院長馬仲良(Ma Zhong Lian)氏と朝陽区酒仙橋コミュニティ・センター主任の劉宝珍(Liu Baozheng)がチェアとして、酒仙橋 のコミュニティ・センターで行われているもので、私達に対する歓迎は、とても暖かいものであった。ここでも、前日同様、社会的企業に関するたくさんの質問を受けることとなった。

<10月20日>
上海に飛行機で移動したのち、GLI、YMCA上海にて呉建栄(Wu Jianrong)氏と共催でGLIネットワーカーと地元NGOとの円卓会議(兼セミナー)に参加した。呉氏もまた、2005年12月に中英社会起業家交流プロジェクトに参加した一員である。

<10月21日>
10月21日、浦東地域にある羅山コミュニティ・センターを訪問した。このセンターはYMCAの支援の下建てられたもので、高齢者の保護施設と小児用の小さな学校が併設されている。施設の見学、地域住民との交流、そして目の不自由な女性によって歌を披露してもらうなど、再び大きな歓迎を受けることとなった。

続いて、45歳から55歳までの方の復職支援・雇用機会を提供している団体を訪問した。現在までに、地元政府の指導の下でこのような団体が12個も立ち上げられているとのことだ。こうした活動において、社会企業のモデルを利用した持続手可能な資金作りの可能性に関して活発な議論が行われた。

●中国滞在を振り返り
10月22日、上海から北京に戻り、そのまますぐに英国へと飛び立ったわけだが、今回の中国滞在を振り返ってみると、8日間と短い期間ではあったものの、とても濃密で充実したものであったことは間違いない。
今回の滞在では、Tony Crocker氏への温かい歓迎が特に印象に残っている。Tony Crockerが率いるTrack 2000は、環境に配慮したリサイクル・雇用創出の社会企業であり、このモデルを中国の地元コミュニティで応用できる可能性に期待が膨らむ。「社会企業、ソーシャル・エンタープライズ」という概念は、私達が中国で出会った大部分の人々にとってはまだまだ新しい概念であり、今回の交流は中国の多くのNGOや地方政府関係者の想像力を掻き立て、感心を持ってもらう良い機会となったのではないだろうか。これからの課題としては、中国の地元NGOや地方政府関係者の社会起業家に対する関心をベースとしながら、彼らと協力体制を構築していく方法を模索していき、中国の地元コミュニティのニーズに適した社会企業のモデルを共に作り上げていくことである。そのためには、中国の地元の資源・スキル・そして才能を活かし、社会起業家精神を育成していくことが必要となると私は考える。

今回、我々が訪問した団体・関係者の方々には、とても心のこもった歓迎をしていただき、活動紹介のために多くの時間を共有させていただいた。この場をお借りして、熱くお礼を申し上げたい。
又、私達の仲間であり、今回の中国訪問の企画をしてくれたファンにも、大きなお礼の言葉を言いたい。

文責:Libby Brashaw
翻訳・編集:岸上有沙、小野原譲

作者:  Arisa |  ニュース/GLI関連ニュース |  28 November 2006 |  00:00

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