【中国】素晴らしい“五心”――上海妙心家政サービス有限会社
“服務心”(奉仕精神)、“自強心”(向上心)、“承担心”(責任感)、“内省心”(反省心)、“恭敬心”――素晴らしく簡潔な“五つの心”が妙心家政の奉仕の考え方です。ここは一般的な商業的家政サービス会社ではなく、その使命は、一連の養成訓練を通じ “農村の失業者と都市の一時帰休労働者の再就職を助けると同時に他人のために奉仕する精神を多くの家に導入すること”です。 上海市閔行区の2階建ての建物の中で、私たちは妙心家政の創業者で社長――黄綺軍さんに会いました。情熱的で朗らかな黄さんは、我々のために妙心に関する話を詳しく紹介しました。
妙心の創業 黄さんは広東で、以前、台湾人が創業した非営利組織の志願者をしていましたが、IT会社を持つ彼は2003年3月に上海にやって来て妙心家政を立ち上げました。彼らは安徽、湖北省などの貧困地区に出かけ、30-40歳の農村の女性を募集し、彼女たちに家政の養成訓練を行い、無料の宿を提供し、都市で就職の場を見つけるのを助けました。発展した今日では、人々がその名を慕って訪れ、自ら家政の養成訓練を受けることを求めています。創業4年の妙心はすでに800人余りを養成し、上海と蘇州の両地区で4つの支店と一つの訓練センターを持っています 妙心の特徴 心理的奉仕 全面的な技能、文化訓練と法律支援を除き、心理的奉仕は妙心の中核的な奉仕です。事務所の壁の随所に励ましに満ちた標語を見ることが出来ます。“人に自信を与え、人に喜びを与え、人に便宜を与え、人に希望を与える”のが妙心の理念です。
黄さんは「私たちが心理的問題を解決するのに重きを置くのは、これらの女性が経済的に貧困であるばかりでなく、心理面でも貧しいからです。彼女たちのある者は傲慢で、ある者は気性が激しく、ある者は自己卑下しており、このような性格でどうして雇い主に良質の奉仕が提供できますか。熟達した家政技能ばかりでなく、穏やかさ、善意、人を利する心を持たなければなりません」と説明。 妙心の研修スタッフはわかりやすい儒家思想や仏教の経典の言葉を借りて、研修を受ける女性たちの心に訴えかける。どうしてこれらの思想を選んだのか。黄さんは「例えば彼女たちに『お客は神です』と説くと、彼女たちはきっと『神とは何か』と尋ねます。彼女たちの思想の中には西洋文化の中の神の概念はまったくないし、このような指導は少しも効果はありません。だから私たちは文化の背景に似た儒家と仏教思想を選びました。もしこの話を改め『お客は衣食父母です』(注:「衣食父母」は、衣食を与えてくれる大事な父母のような存在)とするならば、彼女たちはすぐわかるし、その中から恩に感じることを会得することが出来ます。お客つまり雇い主は彼女たちに就職の機会を与えるのですから」という。 最近、妙心は展覧会を計画中で、展覧する写真や絵はすべて家政婦の労働情景の描写です。プロの写真家によって撮影した写真が女性の美しい労働の瞬間を現し、彼女たちが再び自信をつけるのを助け、彼女たちに家政職場とその他の社会の職場が平等であることを感じさせます。 管理のネットワーク化 4年来、妙心は一つの非営利組織からしだいに発展して社会的企業となりました。黄さんは、ただ寄付に頼るだけでははるかに足りず、組織の持続的発展にとっても不利であると意識するに至ったからです。市場と結びついた奉仕を発掘する過程で、以前に商売の経験を持つ彼は企業の理念と現代的なやり方を次第に運用し、妙心を管理しています。 例えばインターネットで妙心のホームページをつくり、そこで家政婦のニュースと雇主の需求を発表し、供給と需要の双方の交流のプラットフォームとしています。家政婦の立場で言うと、妙心のホームページは温かく安全で、チャンスに満ちた港です。このほか、黄さんは国内初のネット家政学校をつくり、ネット上の学習知識は無料で各地の養成訓練機構に提供しています。 彼は、養成機構で学ぶ多くの人はコンピューターの操作はわからないけれども、ネット授業は少なくとも彼女たちに一つの家政理念を与えることが出来るといいます。別に、彼はまた「家政オンライン」を立ち上げ、これは受信範囲を更に広げたネットの家政学校であり、すべての人がこのホームページに登録し、家政英語を含むいろいろな家政の知識を学ぶことが出来る上、単元ごとに確認試験を設け,自ら査定できるしくみを提供しています。 発展の方向 紹介の過程で、黄さんは妙心がぶつかっている問題にも言及しました。彼ははじめ、女性たちに完全な技能養成訓練を与え、雇い主を見つけるのを助ければ仕事は終わりと思っていました。ところが後続の雇用過程の中でいろいろな問題、例えば雇い主と家政婦の長期の接触による問題の発生などがあることがわかりました。 だから、彼の次への発展方向は家政の専業化であり、家政婦ごとの特徴を見つけ出すことです。つまり窓拭き、床拭き、洗濯、料理、子供の世話……一人ですべてをする家政奉仕を多くの人の専業奉仕にし、家政メンバーの住み込み率を低くし、雇い主との摩擦を減らし、お客の満足度を高めるのです。あわせて家政婦と雇い主に家政婦は家庭の主婦ではなく、一人の専業化、職業化された職種であると宣伝します。 そこで、事務所の二階を家政婦の住居とし、黄さんは家政婦が週末に行く場を持たせることで、雇い主に個人的空間を与え、住み込みを減らして衝突を避け、相対的に平等な雇用関係をつくることにしました。 この事務所の中で、家政婦は一階で理論と実践の養成訓練を受け、二階で休日を過ごします。私たちが二階の小さな客間に入ったとき、フィリピンからの家政科教師がちょうどこれらの女性と家政教育のフイルムを見ていました。この理念の筋道を開拓するために、黄さんは各大コミュニティと協力して生活センターを設立し、コミュニティ内の家政婦に決まった住居を持たせることを計画しています。 現在、工商局の登録により企業となった妙心家政は、また一つの支部――妙心コミュニティ発展センターを設立しました。このプロジェクトは浦東新区のコミュニティと協力してコミュニティの一時帰休者の再就職を助けるもので、このセンターは近いうちに民間の非企業組織に登録されます。同時に、妙心も社会的企業の事例としてNPOセンターのデータベースに載りました。黄さんは自信たっぷりに我々に「中国には2000万の家政職場があり、上海は現に20万の職場があり、今後なお10数万の家政就職の職場を増やすことが出来ると信じる」と話しました。
妙心家政サービス有限会社のホームページ(中国語) http://www.mopa.cn/index.asp
作者:朱征 翻訳:岡田由一 編集:松江直子
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作者:
松江更新 |
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27 April 2007 |
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