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【日中】法政大学の粕谷教授一行が柳州愛農会を訪問

2007年9月6日―10日、GLIのアレンジにより、法政大学経済学部・粕谷信次教授と学生計11人が北京の農村女性実用技術訓練学校および広西壮族自治区の柳州愛農会を訪れた。北京訪問の関連情報は、GLI日中社会起業家交流プロジェクト専用ブログ-ブログリをご覧ください。

9月7日、日本の法政大学経済学部・粕谷信次教授は彼のゼミの学生たちを連れて、柳州愛農会との交流にやってきた。学生たちは、大学2年から4年までの若者たちで、健康的な生活をしていることが、体つきと顔つきに表れている。粕谷教授の研究領域は「循環型社会」で、農村経済の持続可能な発展に対して強い興味を持っている。

“柳州愛農会”は、2005年に設立された民間団体である。彼らは自分たちのことを戯れに“土着の民”だと言う。地元産の、“田舎ならでは”の食べ物を喜び、柳州周辺の農民の生計を気にかけ、愛農会を設立した。彼らの仕事は、協力農家に化学肥料や農薬の不使用と、地元の伝統的な稲や野菜を作り地鶏・鴨を育てることを呼びかけることである。また、都会の人たちが田舎に遊びにいき、田舎の風俗習慣に触れたり、農業体験をしたりするアレンジもしている。その目的は、都市と農村の人々の間で、理解と信頼を深め、“都市の人”に合理的な価格で農家の物を買ってもらうことで、「環境保護・健康的な食べ物の確保・農家の収入を増やす」という三大目標を達成することである。鍵となるのは、都市と農村の人々の間で行う交流と信頼関係の構築である。

柳州は、粕谷教授一行の“中国の旅”における二番目の目的地であり、ここに来る前に、彼らは北京の「農村女性実用技術訓練センター」を見学した。交流活動は、3日間で、到着の日の夜には、私から愛農会の発展事例を紹介した。2日目は、粕谷教授と学生たちは愛農会の「稲鴨米(注)の味見ならびに都市の消費者と農家との対面交流会」というイベントに参加した。最後の日、粕谷教授と学生たちは、愛農会の協力農家を訪れたり、愛農会の“看板”農家である劉以斌さん(胸に水がたまり発熱して入院した)を病院に見舞ったりした。劉さんのやせこけた体にこのような激情が宿っているとは想像しがたいことだったが、彼は病床に体を起こし、柳州なまりの標準語で、村の状況や稲鴨米の栽培経験、『わら一本の革命』(福岡正信著)を読んで啓発されたことなど、長い時間をかけ、私たちと話をした。

最後の夜、粕谷教授と学生たちは、日本の「コミュニティがサポートする農業」に関する状況と彼らが接触したことのあるいくつかの発展事例について紹介した。教授は問題点もいくつか指摘した。たとえば生協は、日本で20数年の歴史があるが、その一部はすでに大規模に展開しており(事例のひとつは25万人規模)、農家との協力といっても、大型スーパーと農家の関係に近いものになり、多くの問題を生んでいる。教授は「再び原点に立ち帰って出発の頃の精神を取り戻し、小さな範囲で確実な仕事をすることで人と人との理解と信頼を再構築するべきだ」と考えているが、今回の愛農会との交流で、その考えにより確信を持ったそうだ。

交流の過程で、彼らは愛農会の協力機構である“香港PCD”(Partnership for Community Development)の仕事にも大変興味を感じたようだったので、中国西南辺境地域でPCDが行っている都市と農村プロジェクトについても紹介し、最近出版された『沈思する土地』というPCDの本を贈呈した。粕谷教授は、今後もより多くの交流ができるよう望むと語った。

交流活動全体を通じ、とても打ち解けて楽しいものだったし、粕谷教授が「循環型社会」という教育課程を開設したことの先見性と広い視野を持っておられることを素晴らしいと思う。おそらく、中国国内では、このような教育課程はないだろう。若い学生たちとの交流の中で、彼らの社会に対する深い考えはまだ窺うことができなかったが、彼らの生活の中で、周囲の環境が彼らに多くの“ポジティブなエネルギー”―彼らの持つ健康で善良な心―を与えていることは感じられた。“遊学”もまた非常によい学習方式だと思った。

稲鴨米:アイガモ(合鴨)農法のような有機農法で作られたお米。合鴨農法は、稲作において、アイガモ(Hybrid duck)を利用した減農薬もしくは無農薬農法。

文責:朱明  翻訳:松江直子 校正:朱恵雯

 

作者:  松江更新 |  GLI関連 |  26/09//2007

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