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【中国】第7回GLI上海ネットワーカー活動-Climate Coolデザイン展参観

2007年11月18日午前、GLIは上海地区のネットワーカーと共に、上海科学技術館で開催中のClimate Cool英国デザイン展を参観した。これは、英国の革新的なデザインを集めた展覧会であり、展示作品は、環境保護、省エネ、リサイクルなど多くのテーマに亘り、市民に気候変動問題を見る全く新しい視点を提供するものである。11人が参加した今回の活動では、幸いにも展覧会の企画者である[re]designのEmma Berryさんから、作品の背後にあるストーリーを紹介していただくことができた。
 
[re]designはデザイナーがリサイクルデザインを行うことを支援する英国の社会企業。デザイナー、メーカー、市民をつなぐ架け橋の役割を果たしており、彼らのネットワークに参加するデザイナーは100名を超えている。[re]designは、廃棄された物に対して芸術的なデザインを施すことを通じ、観念を変え、環境を改善できると信じており、デザイン展の企画、このコンセプトに興味のあるデザイナーの発掘、クリエイティブな作品の普及などのプロジェクトを行っている。詳しくは右側のリンクを御覧ください。

今回のデザイン展では、英国のデザイナーによる合計60余点の作品が展示されており、展示スペースに入ると私たちは目の前に現れた奇抜な展示作品に惹きつけられた。Emmaの説明でわかったのは、そんなに広くはないこの展示スペースは、資源節約・リサイクル作品・地方コミュニティ製品といった幾つかの区画に分けられているということだった。それらの区画のテーマを示す標識はなにもないが、一行はEmmaにしたがって格別なルートで参観することができた。


まずやって来たのは資源節約アイディアのコーナーで、一つの小さな電池が皆の注意を引いた。「これは普通の単三電池でしょ?」Emmaが、電池の上半分を引き抜くとそこにはUSBの差込口があり、差し込めばすぐ充電できるのだ。ネットワーカーたちは、この便利な電池に興味津々で、購入できますかと聞いたが、残念ながら中国ではまだ販売しておらず、ネットでなら購入できるとのことだった。女性たちが興味をもったのは洋服で、ダークレッドの上着には一風変った立体的な花模様があった。実はこの優雅な花模様はこの服の端切れで作られているのだった。 また徹夜で並んで買うほど一時流行った「私はビニール袋ではありません」というエコバッグも展示されていたが、おしゃれな女性ネットワーカーは一目で英国バージョンのものだとわかった。
 

リサイクル作品コーナーに来ると、とてもおしゃれな椅子があったが、どうもどこかで見たことがあるような。Emmaの紹介によると、これはもともと廃棄されたスーパーのショッピングカートなのだった。なるほど両側の肘掛はカートの柵部分であり、この椅子の原形を示している。別の一角には柔らかな光芒を放つ電気スタンド、一見しただけでは特に奇抜なところはないようだが、近づいてみると台座が特別だという事がわかった。彫刻を施されたような台座の支柱は、すべてコーラの空き瓶をひねって作られている。男性陣の注意を引いたのは粗野な風合いの「皮」ベルト、一目で古タイヤで出来ていることがわかる。タイヤとベルト、この全く無関係な物が、創造的なアイディアによって結び付けられている。古タイヤは、この展示コーナーにおいては重要な原材料で、ベルトだけでなく、とても柔らかで気持ちのよいクッションにもなっており、車に詳しい男性ネットワーカーがちょっと触って、これはタイヤの内側のチューブからできていると断定したが、すぐEmmaはその通りだと言った。他にも、服とタイヤを再利用したスニーカー、色とりどりのプラスチック片を圧縮成型したカラフルな椅子、くず鉄を「編んで」作った椅子などがあり、捨てられた物が「ふたたび生まれ変わる」ことを実感させられた。
 

別のコーナーは更に実用的で、英国式の折りたたみ自転車、手回し充電式懐中電灯とラジオなどがあり、これらはすでに生産を始めているそうだ。折りたたみ自転車は、三つ折で、中国の二つ折とは違って更に空間を節約できる上、乗っているときにズボンの裾を汚さない特殊なデザインになっている。懐中電灯とラジオは、取っ手を回すことにより、発電するしくみで、野外活動での使用に適している。コミュニティ製品のコーナーには、英国の羊毛製品と有機栽培綿の衣類があり、創造的なアイディアとはあまり関連しないが、これも地方の天然原材料を使った製品を支持する一種のスタイルである。最後のコーナーは、よりDIYの特色を具えており、デザインは普通の人から離れたところにあるのではないことを感じさせた。古いスカートで作った2種類のハンドバッグは、Emmaが作ったもの。これまでゴミ箱に投げ入れられていた包装紙や厚紙は、美しいランプシェードに変身していた。実は、創造的なアイディアを生かす材料の多くは私たちの身近にあり、私たち自身の手から、アイディアあふれるデザインを生み出すことができるのである。 
 
Emmaがネットワーカーに展示作品を紹介していると、近くにいた人がどんどん集まってきた。参観者の中には、作品を見ても、原形や用途がわからない人もいたので、専門家が解説をしていると見るや次々と集まり、老人・青年・父母に子どもまで私たちの一団に加わった。ネットワーカーたちも面白がって通訳をし、全く知らない同士だった一団は、この展覧会のお陰で話し込み始めた。
 
展覧会を見終わって、一行はこの活動や展示品についてにぎやかにディスカッションを行ったが、皆の一致した意見は、この新しい形式のネットワーカー活動は、気軽で活動的な上、多くの新しい物事に接することもできてとても魅力的、ということだった。今回の活動に参加したデザイナーである2名のネットワーカーにとって、英国デザイナーの作品は彼らに多くの新しいアイディアをもたらすものだったと言う。彼らも心の中では、ソーシャル・イノベーション型のデザインという考えを持っていたが、国情の違いや市場ニーズのためにこの考えを現実に移すことはなかった。しかし、このデザイン展を通じ、共鳴するところがあり、大海原を隔てた向こう岸の英国デザイナーは、すでに「先行」し始めていると感じたと語ると、Emmaも、中国のデザイナーが[re]designの「再生」アートデザイナーリストに加わってくれるのを歓迎すると述べた。私たちデザインの素人は、この展覧会を通じ、創造的なアイディアあふれるデザインというものは、実は私たちから遠いところにあるのではない、ということを感じた。実際、展示品のいくつかは、専門的なデザインの研修を受けたことのない、普通の人の手によるものだったのである。
 
文責:朱征
翻訳:松江直子

作者:  fancy更新 |  GLI関連ニュース |  30 November 2007 |  00:00

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